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この力が
元より手にしたものであれば

何度そう思っただろう?





ボクのこの力は後天的なもの
つまり
生まれながらに手にしていた力ではない
無理矢理与えられたもの

何故

何故ボクにこんな力を与えた?


無理矢理与えつけ
拒絶するのは考えられただろうに




いつ力が無くなってしまうかという恐怖
その恐怖がキミにはわかりますか?

生まれながらにして

血を受け継ぎ

炎を持つキミに


この苦しみがわかりますか?

 




全く
羨ましい限りですよ


本当に



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「あぁぁぁぁっ!!!もうっ!!」

バンっ!!

部屋どころか建物全てに聞こえるほどの大声
声から、その基地の最高責任者が叫んでいるのだということは簡単に判別がつく
触らぬ神にたたり無し
誰もその主の部屋へと近付こうとは考えない
『正チャン叫びすぎ~』
「誰のせいだと思ってるんですか!!!」

バンっ!!

再び音が響く
同じ部屋の後方で待機している肌の黒い2人の女性はその度に一瞬体をびくつかせていた
オレンジ色の髪の、まだ少年と青年の間くらいの彼
彼の名は入江正一
若くしてミルフィオーレファミリーというマフィアの幹部の地位に就いている聡明な少年だ
ならば何故、そんな彼が怒っているのだろうか

「白蘭さん……前にボク、言いましたよね?」
『あ、レオくん、紅茶おかわり~』
『えっ、あ、はい』
「聞・い・て・く・だ・さ・い!!」
一文字ずつ区切って発音する
その言葉の全てに怒りを込めながら
だが目の前、モニター越しだが、の相手はお付きの黒髪の青年が入れた紅茶で一息ついている
ムカつくったらありゃしない
『やっぱ紅茶はダージリンだと思わない?』
「………聞いてるんですか、白蘭さん」
『聞いてるよ~』
「じゃあボクが怒ってる理由を当ててください」
聞いてたならわかりますよね?
そう付け加える
すると白蘭は紅茶の入ったティーカップを机へと起き、ん~~と考え始めた

黙っていれば眉目秀麗
銀の混じった白髪はその白く整った肌にマッチしている
左目の下に入れられている黒い刺青は、真剣な三白眼と共に見つめられれば一層鋭さを増す
常にそうしてればいいものの…
上司のいつもの悪弊が頭に浮かぶ
あ、何かまたいらついてきたぞ?
軽く溜め息をつき、白蘭の答えを待つ
『あ、わかった!』
ポンっと手を叩く
『正チャン今日2日目なんだ』
「んなわけないでしょうがっ!!!!」
軽くセクハラである、女性に対してなら
だがまぁ…男性に対しても明らかにセクハラのような気がするが、とりあえず現時点でのつっこみ所はそんな事じゃない
「分からないのなら分からないと言ってください」
『マシマロ欲しい?』
「アンタは一体何なんだ!!!」
『某種運命の主人公もどきの台詞言うなんて、実は正チャンってガンオタ…』
「いい加減にしろやてめぇ!!!」
あ、素が出てしまった
正一は深呼吸をしてなんとか呼吸を落ち着かせようとする
堪えろ、我慢するんだボク
この程度でキレてたらこれから先やっていけないぞ
そう何度も言い聞かせては深呼吸を繰り返す
「…………ボク、前に言いましたよね?」
『何を?』
素知らぬ振りかよ
正一はそんな言葉を飲み込む
「えぇ、言いましたとも」









「これ以上花を送ってくるのはやめてください、って!!」

バンっ!!!

再び机を叩く
すると、机の上で安定を保っていたものが音を立てて倒れる
その数、1つ2つというものではない
10?20?その程度でもない
文字通り数え切れない数の花々が床へと落ちていく
色とりどりで美しいと感嘆できるレベルを越えている
「白蘭さんからは見えないでしょうが、ボクの自室はもう花で埋め尽くされてるんですよ!!」
『ボクが送った花、ちゃんと部屋に飾ってくれてるんだ~。愛だね。』
「そういうことを言ってるんじゃない!!」
『レオくん、送ってくれてありがとね』
『あ、はいっ、恐縮です!!』
「聞いてるんですか!!大体アナタはいつもボクの話聞かずに勝手に話進めるから」

ぐだぐだぐだぐだ


画面越しに行われる説教
もはやどちらが上司かすらわからない状況



だが


これはいつものことなのだ






また始まった…


メローネ基地の面々は、基地内に響く怒り声にそう思ったとか


「おい山本!!」
普段は野球馬鹿とばかり呼ぶ獄寺だが、この時はそうは呼ばなかった
いつもとは違う呼び方に山本は顔を上げ、そちらを向く
そんな山本の机の上には、朝からもらいにもらったプレゼントが文字通り山のように積み上がっている

そう、今日は山本の誕生日なのだ
「どうしたのな?」
顔をあわせて聞くが、獄寺は顔を逸らす
ちらりと目で視線だけは送ってくる
山本は獄寺の何かに気付き立ち上がった
歩いて近付くと、獄寺もまた歩きだし教室を出た



山本は獄寺についていく
そして足が止まったのは屋上だった
だったら最初から屋上に呼び出してくれればよかったのにと山本は軽く思った

4月だと言うのにまだ寒風がたまに吹く
2人ともブレザーは教室に置いて来たため少しばかり肌寒い

「てめぇ………今日誕生日らしいな」
ずっと喋らなかった獄寺が口を開いた
朝から皆にもらったこともあり、山本自身もそれは気付いていた
だが、まさか、獄寺がプレゼントを用意してくれているとは考えていなかったため、いろいろと期待してしまう

「あぁ、今日で15だぜ!!」
「…………しょうがねぇからプレゼントやるよ」
やはりプレゼントを用意してくれたらしい
何を用意してくれたのかと期待に胸を膨らます
獄寺はポケットから何かを取り出し、それを山本の手の上に置く

「封筒?」
「中だ」
中と言われ、その中を見る

「『何でも言うこと聞いてやる』券?」

「おぅ!!」

入っているのはそう書かれた紙、ただ1枚のみ
それ以外には本当に何も入ってない
振ったって埃の1つも出てきやしない


「オレがわざわざ用意してやったんだ!!文句でもあんのか!?」
「いや、文句じゃねぇけど……」

山本は思う

獄寺が用意してくれたということは嬉しい
正直すごく嬉しい
何も高価なものが欲しかったわけでも無いし、そういうのは自分は好かない
確かに他の者から見ればただの紙切れ、大したものじゃない、そう見えるだろうが
作ってくれたということは作っている間、自分のことを考えてくれていたということだ


それが何よりも

嬉しい

 

「獄寺」
「あぁ?」

その名を呼ぶと、自分らしからぬことをしているからか少しばかり頬を染めている獄寺が山本の方を向く


「サンキュ、な」

「お、おう」

授業開始のチャイムが鳴っているが、
そんなことは気にならなかった

 

 


 

おまけ♪

「ところでさぁ、獄寺。コレ、ホントに何でもしてくれるのか?」
「まぁ、オレにできることだったらな。てめぇ、無理難題考えてんじゃねぇだろなぁ…」
「ん~……別に無理じゃねぇと思うんだけど……」
「…………何だ?」
「いや~、獄寺、嫌がるだろうな~って。」
「てんめぇ……………一体何考えてんだ!!!!!」

 





こんな世界は必要ねぇ
こんな世界にゃ興味がねぇ


あの人を殺した世界は



存在するに値しねぇ



何故だ?
何故あの人が殺されなきゃならねぇ?
何故あの人が処刑されなきゃならねぇ?


あの人が何をした?
あの人がてめぇらに何をした?


なのにてめぇらはあの人を殺した




だからあの人はここにいない





だから






俺はこの世界をぶっ壊す


例えこの命どうなろうとも


俺は




黒い獣に身を委ねる

暇で暇で仕方がねェ
だから昼寝でもしようと思ったら、土方の野郎に怒鳴られた
ちっ………別に勤務中に寝ることのどこが悪いんでさァ?
山崎なんかスキあらばミントンしてるのによ
オレだけ怒鳴られんのは癪に触るから、とりあえず山崎のラケットにマヨネーズぶっかけといた

 

で、どっか屯所以外で昼寝しようと思って町に出たのはいいが……

 

「「げ。」」

なんでまた……コイツに会うのかねェ


「見たくない顔見たネ」
「そりゃぁこっちの台詞だ。せっかく河原で昼寝でもしてやろうと思ってたのによ」
「そういうの、給料ドロボー言うて銀ちゃん言うてたアル」


ずきっ

 

ん?


「何言うんでさァ。善良な市民のためにせっせせっせと汗水流して働いてるナイスガイですぜぇ、オレは」
「古っ!?オマエ、ホントは年ごまかしてるナ?」
「てめぇと違ってオレはピチピチですぜぃ」
「何言うネ!!アタシの方が若いヨ!!」
「つっかかるたぁ、ホントのことなんじゃないんですかィ?」

「何おぅっ!!」
「やるか?」

そして始まるいつものケンカ
毎日毎日のことだから慣れちまった、だけど、
飽きねぇんだよな…

コレがいつまでも続けば…って思うのはいけないことかねェ?


ずきっ…

 


あれ?

 


「かかってきやがれ、チャイナ!!」
「言われなくても!!」


……………気のせい、か?
気のせいだよな?


今日も、オレ達はいつものようにケンカする



この髪はアイツのために

この技術はヤツのために

 

そして







この誇りは自分のために


一人の『少年』が、ある街に生きていた。

そしてその『少年』は、不思議な力を持っていた。

何、と形容することは出来ない。

だが、『少年』自身は感じていた。

それが、炎であることを。

そして、他の誰もが持ち得ない力であることを。

しかし、『少年』は頑なにその力を使おうとはしなかった。

『少年』には、家族がいた。

貧しいけれど、暖かい世界だった。

その世界の中で『少年』は、力を使いたくは無かった。

使えば最後、何もかもを失うことを本能的に知っていたのだ。

だから、使わなかった。

それなのに。

時代は『少年』にその力の行使を望んだ。

『少年』の家族は、時代の生み出す闇にあっけなく飲み込まれていった。

『少年』は、憎んだ。

世界を、時代を。

そして、自らの力を。

自分、自身を。



「望むのなら、この力、思い知るがいい!!」




『少年』が放った力は、全てを無へと帰すことになる。

世界から一つ、街が消えた。

『少年』の家族も、思い出も、何もかも全てを消し去って。



『少年』は、独りに、なった。















一人の『少年』が、あるスラムに生きていた。

そしてその『少年』は、不思議な力を持っていた。

何、と形容することは出来ない。

だが、『少年』自身は感じていた。

それが、炎であることを。

そして、他の誰もが持ち得ない力であることを。

しかし、『少年』は頑なにその力を使おうとはしなかった。

なぜなら、その力の行使することの意味を知っていたから。



その“力”が、『少年』の全てを奪ったから。



『少年』は、ただじっとしていた。

通り過ぎる誰の姿を見ることも無く

囁かれる誰かの声に耳を傾けることも無く

冷たく降りしきる雨に冷たさを感じることも無く

ただ、スラムの片隅で小さくうずくまっていた。

いつしか誰もが『少年』の存在を忘れ

『少年』自身も自分のことを忘れそうになっていた時に

その声は、聞こえたのだ。




―――君は、力を持っているね。




その声は、『少年』の耳にはっきりと聞こえた。

今までどんな声も、音すらも感じなかった『少年』の耳に、

その言葉は確かに届いていた。

認識したその言葉に、『少年』は衰えた感覚で少しばかり驚いていた。

どうして、自分のことを?

どうして、この力のことを知っている?

一体、誰なのだろう?

久方ぶりの好奇心が、『少年』の体を動かす。

弱った筋肉が軋んでいる。

それでも、『少年』はその声に動いた。

それはまるで、誘われたかのように。




―――強い、『炎』だね。




顔を上げた『少年』の目の前には、まるで大空を内包したかのような、瞳。

暖かく、それでいてどこかひんやりとして、暗い、夜すら抱いた瞳。

『少年』は、その瞳を見た瞬間、気付いた。

目の前にいるその人物が、自分と同じであることを。




―――僕と、一緒に来ない?




差し伸べられた手に、『少年』は自らの手を重ねた。

そして、自らの中に光が生まれるのを感じていた。

暗闇の中に差した、一筋の光。

ああ、これが。

自分の。








生きる、意味

















『少年』は、新たな世界を得た。

『少年』は、独りではなくなった。

『少年』は、『彼』の家族になった。




やがて『少年』は、『男』へと変わり


自らを光の中へ連れ出してくれた『彼』の跡を継ぐことになる。


今度こそ世界を、自分の家族を守れるよう


“怒り”という名の力を、優しさに変えて


『男』は、生きていく。



「やべぇ……相当回ってきてるな…」


立ち上がる度に目の前が回り
踏み出す度に頭がぐらつく

そっと自分の右手を額に当てると、案の定熱かった
けど、オレの平熱て高めだからな~
触らずともわかる顔のほてりに
オレは洗面所へと向かった



別に吐き気があるわけではない
ただ目が回って顔も手もほてって頭の中がぐるぐるして歩き辛いだけだ
顔でも洗えば収まるか?
そう思いパシャパシャと冷水を顔にかける


「ちぇっ………効果無し、か。」

そういえば朝から妙に喉が痛かった
しなければならないことをしている間も暖かい飲み物は欠かさなかった
コーヒーや紅茶だとカフェインがど~こ~言いそうなんで、烏龍茶を飲んでいた

ん?あまり変わらない?
まぁいいだろ!


左にかかっているタオルで顔を拭く
再び、少し冷たくなった右手で額に触れるが

変わり無し



あ~
だんだん目がうつろになってきた
作業を中断しパソコンの電源を切る
そして着替え、そう離れていないベッドにもぐりこんだ


ベッドに横になり毛布をかぶる
……やっぱりグラグラする…
横になった途端、顔のほてりが増した気がする
こりゃ、素直に寝ろってことか………


オレはケイタイのアラームをセットし、横たわった





明日は明日でやるべきことがあるからな…
一晩寝て、ちゃんと治さねぇと……
じゃないと


アイツが

しん…ぱ………す………




そこでオレの意識は途切れた


はじめはただのあこがれだった

ボクは何でも持っていた
だけどただ1つ
持っていないものがあった
それをあの人は持っていた
それが羨ましくて
憬れて

ボクも持ちたいと

本気で思った


なのに

なんだ

これは




『コレ』があの人?
そんなはずがない

あの人はコレじゃない
ボクが憬れ尊び敬まったあの人が


あの人がコレのはずがない



どこ?
どこに行ったの?

あの人はどこに?


ねぇ


どこに行ったの

見せてよ

いつもの笑顔を見せてよ


ねぇ



『  』




ごめんなさい

ごめんなさい

生き残ってごめんなさい


生きていてごめんなさい

みんなが死んでしまったのに

ボクだけが生き残ってごめんなさい


なぜボクだけが生き残ってしまったの
みんなみんないない
なのにボクはいる

なんで
どうして

ボクだけが
ボクだけが


ここにいるの


ここに生きているの


ごめんなさい
ごめんなさい

ボクだけがここにいて
ボクもみんなと一緒に死ねばよかったのに
ボクもみんなと一緒にいたかったのに

だけど


ボクは生きている


どうしてボクは


ここにいるんだろう

どうして

なんのために


ボクは……


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