[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「ス~クア~~ロ」
まるで語尾に音符をつけるかの如く、オレの名を呼んでくるヤツがいる
顔を上げるまでもねぇ、誰だかわかってる
「何の用だ?」
仕事を終え、戻ってきたばかりの部屋
わざわざ報告書っつーもんを書かなきゃいけねぇのは…正直うぜぇ。
オレ達ゃ、ただの下っ端だってのによぉ………なんでまたなー、んなややこしいモン書かなきゃいけねぇんだ?
ま、そのことをウチのボスさんに言ってみろ、飛んでくんのはペキンダックか天ぷらか…
はぁ………
オレって、辛抱強ぇよな…
「好きだよ」
…………はぁ?
「愛してるよ」
思わずペンを落とす
体が固まる
「シシシシっ」
その顔を見ると(目は前髪で見えねぇが)、ムカツくくれぇ笑顔だ
「う、うお゛ぉ゛ぉ゛ぃっ、てめぇ…何の冗談だぁ?」
「冗談じゃないよ。」
だってオレ王子だもん
そうつけ加える
いや、別に王子は関係ねぇだろぉぃ
「スクアーロ」
「好きだよ」
オレはイスから立ち上がり、机の向かいに座ってるヤツの腕を引く
ヤツを立ち上がらせ、そしてドアへと連れて行く
ドンっ
「遊びてぇんならルッスーリアの所にでもいってろ!」
バタンっ!!
力強くドアを閉め、ヤツを締め出してやった
「ちぇっ」
「冗談じゃないのになぁ~」
次第に去って行く足音に紛れ、そんな声が聞こえたのは
フェイクだと思いたい
イチョウの黄色い葉が舞い振る中
「最近、めっきり寒くなりやしたねィ」
通学に使っている自転車を両手で押しながら、オレはつぶやく
今日の天気は晴れだか曇りだか、よくわからなかった
まるでオレと、横のコイツの関係みたいに中途半端で
………イヤでさァ
「…さぶっ…」
そう呟く声が聞こえ、オレはちらりと横を見た
普通の制服のスカートの下に赤いジャージ、上にはジャージの上着
それらを着てるっつっても、やっぱ寒いんだろなァ…
「チャイナ」
呼ぶと、メガネをかけた顔でオレの方を見てくる
「……手、繋いでやってもいいけど?」
返ってきた言葉は
「……誰がお前なんかと手繋ぐアルね」
けど、その手はしっかりと握られていた
もう少しだけ、このままで……
「好きだよ。」
そう言ったのは…何年前だったっけな
はは、思い出せねぇや
思い出せないほど長くの間、オレはそう思ってた
好きだ、と
だが想いは変わる思いは変わる
いつしかそれは変わっていた
『好き』ではなくなっていた
「お前のことを、愛してる」
『愛してる』
そう変わった
だがお前はその変化に気づいてか気づかずか、
いつものようにオレに背中を向けた
そう、いつもと同じだ
同じなんだ
だからオレもいつもと同じように、笑った
「また、フラれちまったな。」
いつもと同じように言った…………はずだ
いつもと同じお前の行動に…胸を痛めたことを気づかれないように
わかってる
わかっている
お前はオレを好きになんかならねぇって
ましてや、愛することなんて出来ねぇって
だってそうだろ?
ずっと、そうだった
『アイツ』を守ると誓っていたから
オレの気持ちが入り込めないほど、お前は『アイツ』に全てを捧げていた
いつだって『アイツ』のことを考え
いつだって『アイツ』に従って
いつだって『アイツ』を守って
いつだって
『アイツ』を見ていた
わかってた
わかっていた
お前はオレを見ないってことは
だけど
オレはお前の傍にいたかった
何よりも、お前の傍にいたかった
それがどういう結果になろうとも
お前は泣いた
初めて…じゃね?お前が泣くなんてさ…
泣いて泣いて
泣き続けた
ただ泣き続けた
ごめんなさい、ごめんなさい。
そして
オレに謝り続けた
謝る必要なんてねぇ
確かに…オレは大切な人を失った
だけどそれはお前のせいじゃねぇんだ
お前や『アイツ』と一緒にいると決めた時からオレには覚悟ができてた
いつか、オレの大切な人がいなくなるかもしれねぇって、思ってた
お前も『アイツ』も、オレは何も知らないと思ってるだろうな
だけどな
オレも知ってるんだぜ
今のオレ達ずいる世界は非情の世界だって
いつ何時、何が起こるかもわからねぇ世界だって
この世界に深く関わると決めた時よりも前から、オレは知っていた
悲しくねぇなんて言ったら嘘になる
だけどな、
オレはそれを不幸だなんて思ってねぇ
だから償う必要なんて無い
謝る必要なんて無い
オレは全てをわかっていてこの世界に来たんだ
お前や『アイツ』の世界に来たんだ
そのことを後悔はしてねぇし、恨んだりもしてねぇ
けど、お前は思ってんだろ?
オレを不幸にしたって
お前のせいでオレは不幸になったんだって
違う
違うんだ
確かに少し、不幸になったかもしれねぇ
「それでも、」
それでもオレの気持ちは変わらねぇんだ
オレが
「お前を愛しているよ。」
ということは
けど
もしも…神という存在がいたなら
オレは
こう望むだろう
お前の元に、『アイツ』を返してやってくれ
と
お前の幸せはオレの幸せ
お前の不幸はオレの不幸
『アイツ』を失ったお前はただ立ち尽くした
お前が守ると誓った『アイツ』を、お前は失った
神様
オレは…愛されなくてもいい
オレは見返りなんて求めない
だからさ
返してやってくれ
もう
あんな顔を見るのはイヤなんだ
オレが見たいのはあんな顔じゃねぇんだ
だから、神様
『アイツ』を
返してやってくれ
なぁ、獄寺
オレはお前を愛してる
お前がオレを一生愛さないとわかっていても。
オレはお前を愛してる
お前は、ただ笑ってくれればいいんだ
--『ツナ』の横で
『好きだよ。』
そう言われたのは、一体何年前のことだろうか。
もう、思い出せない。
『お前のことを、愛してる。』
いつの間にか変わっていたその言葉の意味にも気付かずに。
俺は、いつも何も言わずに背中を向けた。
そうすると、お前は困ったように笑って。
『また、フラれちまったな。』
なんて、言う。
その言葉に胸を痛めるようになったのはいつからだろうか。
お前の言葉に応えたいと思ったのは?
でも、俺はお前のことを好きになることは出来ない。
ましてや、愛することなんて。
なぜなら、俺は『あの方』に命を捧げたから。
『あの方』を守ると誓ったから。
だから、俺はお前の気持ちに応えることは出来ない。
『そんなこと、ずっと前から知ってるさ。』
そう言ってお前は、それでも俺の傍にいると言った。
そして、何も知らなかったお前は、この世界に深く、深く踏み込んでしまった。
それは、抜け出せないほどに。
ただ、俺の傍にいたいから、なんて。
そんな、理由で。
お前は。
大切な人を失ってしまったんだ。
俺は、その時初めて泣いた。
ただ、申し訳なくて。
お前の前で、ただただ泣き続けた。
謝り続けた。
ごめんなさい、ごめんなさい。
俺がお前の大切な人を奪ってしまった。
俺が、お前を不幸にしてしまったんだ。
ごめんなさい、ごめんなさい。
そうして、泣いて謝ることしか出来なかった俺に、お前は笑顔でこう言った。
『それでも、お前を愛しているよ。』
その手は俺の頭の上で、まるで赤子をあやすかのようにその暖かさを与えてくれた。
お前の胸の中で俺は、思わず応えていた。
いや、応えたかったんだ。
お前の、包み込むようなその愛に。
――俺も、お前を愛しているよ。
もし、神様がいるとしたら。
きっと俺達の愛を許さなかったのだろう。
間もなく俺は、守ると誓ったはずの『あの方』を失った。
俺の目の前で。
俺は、何も出来ずに。
ただ、その場に立ち尽くしていた。
ああ、これが天罰なのだろうか。
その言葉だけが、頭の中で浮かんでいた。
ごめんなさい、ごめんなさい。
俺はもう誰も愛さないから。
だから、神様。
『あの方』を返してください。
今度こそは、この一生をかけて、『あの方』をお守りします。
だから、『あの方』を――
返してくれ
なぁ、山本。
これでもお前は、俺を愛してるなんて、言うのか?
もう、俺がお前のことを一生愛さないと分かっていても。
お前は、俺を愛してくれるのか?
――だって、『10代目』は帰ってきたんだから。
「ごめんな、ランボ」
そう言うと、笑いはしゃいでいたランボがオレを振り返り見上げた
そのままじゃオレの顔が見にくいだろうと思い、ランボをオレと向かいになるように抱え直す
「その…この前のこと…」
ランボは目を伏せる
怖かった…だろうな
そりゃ、オレは今までにランボわ怒鳴ったことは無いわけじゃないけど(というか結構よく怒鳴るかも)
あんなに怒鳴られたのは、ランボにとって初めてのはずだ
「怖い思い、したろ?」
「……………うん」
手の上で、オレがランボにあげたアメを転がしながらランボは答える
「オレっち……悪くないもん」
「うん……ランボは悪くない」
「…怒ったツナが悪いもん」
「うん………オレが悪かった」
「………こわかった」
「ごめんな…ランボ」
目に涙を溜めて、今にもあふれ出しそうだ
あの時のオレは、周りが何も見えていなかった
ただ『5日後のこと』、そればかり考えてた
焦ってた
オレがしっかりしなきゃいけないのに
守護者に守られてばかりじゃダメなのに
自分の力で立たなきゃダメなのに
そんな簡単なことにすら、気がつかなかった
誰かを傷つける前に
「………………遊園地」
「え?」
「ランボさん…遊園地行きたい」
遊園地か…
「うん、行こう」
「ここのじゃないよ。ここ、遊園地みたいに広いけど、ここじゃない」
「わかってる」
オレ達がいるべきなのは、ココじゃない
帰るんだ、みんなで
「元の世界に帰ったら、絶対に行こう」
その時のランボの笑顔
何よりもうれしそうな笑顔
守るんだ、それを
そして、帰るんだ
みんなで
平和な10年前に
この度、なんかひっそり突発創作ブログ開きました。
最初は水樹がやりだしたんですが、自分もやりたいって言ってなんか一緒にやることになりました(笑)
なんか色々突発的にやりたいと思ってます。
よろしくお願いいたしますです。
えびもちの「えび」こと関谷水樹です。
突発的にネタを思いついて書きたくなったSSSを書こうと思って作った小説ぶろぐ
真もやりたいと言ったので、せっかくなんで合同にしちゃいました♪
とりあえず、長さバラバラ・ジャンルもバラバラの思いつきだけで進めて行きたいと思います~