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アルフレッド過去編2!!

コレの続きです。




コンコン


自室のドアをノックされ、アーサーは振り向き書類からドアへと視線を移す。入れ、そう促すと頭を下げながら使用人が言った。

「ボヌフォア様がお見えです」









「帰れ」
「おいおい、幼なじみに対してその挨拶は無いでしょ?しかも顔合わせた途端、こちらの挨拶聞きもせずに。」
「じゃあ聞いてやるから、言え」
「よぉ、坊っちゃん!相変わらずの眉毛だな!!」
「セバスチャン、塩持ってこい」
執事長のセバスチャン(75)にそう言い放ったアーサーの目は完全に本気だった。


アーサー・カークランド、そしてフランシス・ボヌフォア。
カークランド家とボヌフォア家は代々共に商売をしており、互いの家は馴染みがある。一時は競い合ったこともあるが、最近の代ではボヌフォア家が扱う対象を変えたため、提携しているほどだ。運輸業として名高いカークランドと同じくらい名高いボヌフォア家はワインを扱っている。
そんな家に同い年で生まれた同性同士、小さい頃から何度も数えきれないほど顔を合わせた幼なじみとなるのは自然だった。違うところは、アーサーはカークランドの長男で跡取りだが、フランシスには兄がいるため、跡取りではないことくらいだろうか。
「あ、セバスチャン!コレ、俺の所の新商品な。後で他の使用人達と分けてくれ」
「お心遣いありがとうございます。」
「アーサーには飲ませんなよ~コイツ酔うとアレだからさ」
「なっ……悪かったな!!!」
さほど強く無いワインですらベロベロに酔っぱらってしまうアーサーをもう何度見ただろうか?



互いに別々の大学に入って1年。最近ほとんど会っていなかったのもあり、話は弾んだ。今何を専攻しているのか?どんな部活に入っているのか?何度も喧嘩をした仲ではあるが、もう10年以上の付き合いだ、なんやかんやで仲が良い。
話の共はフランシスが持ってきた葡萄ジュースだ。ジュースと呼んではいるがこれは安いものではなく、ワインを作る際に少量しか取れない濃縮なジュースであり、通の間ではワイン以上の高値で取り引きされているものだ。ワインを持ってきたらアーサーが酔うから、という配慮もあるが。
「ん?このクッキー美味いじゃねぇか。どこの店のだ」
「あぁ、それはアイツが作ったヤツ。お前に持ってけって煩くてな~」
「良い腕してんじゃねぇか。俺のとこのシェフに呼んでやろうか?」
「おあいにくさま、アイツはもう就職先決まってんの」
他愛の無い会話で盛り上がれるのも幼なじみの特権か?2人は様々なことを話題にしながら話し込む。気づけば夕日がオレンジ色に輝いているほどに。
「うぉっ!?来たの昼過ぎだよ、オレ!!」
「チッ……話し込んじまったか。」
執事から夕食はと誘われたが、大学のレポートがあるからと断り、フランシスは帰ることにした。立ち上がって上着に袖を通し、あ。と声を出す。
「そーいや、アルとマシューは?」
「アイツらはまだ学校だ。いや、今日は部活無いって言ってたから帰ってきてるかもな…」
「りょ~かい。久しぶりだし挨拶してくるわ」
「済んだらさっさと帰れよ」
「はいはい」
じゃ、と手をひらひらと振りながらフランシスは応接室から出た。

最近来てはいなかったとはいえ、勝手知ったる我が家のようなものだ。すれ違うカークランド家使用人も馴染みのある顔ばかり。確かこっちだったよな~と、2人の部屋へと向かう。
「あ、フランシスさん!」
正面から駆けてくる存在に、フランシスは笑顔を向けた。彼の名はマシュー、アーサーの弟である。
「お~、久しぶりだなぁ、マシュー!」
「わしゃわしゃしないでください!!」
可愛い弟分の存在にフランシスは笑顔になる。彼には兄しかいないので、昔からよくアルフレッドとアーサーを弟のように可愛がっているのだ。柔らかい金髪を撫で回すと、見えるのはぶぅと頬を膨らませたマシューの顔。
「子供扱いしないでくださいよぉ。ボクもう来年は大学生なんですから」
「もうそんな年なのか。お兄さん感激だな」
「やっぱり子供扱いしてますね……」
17歳なのに…と呟くマシューの頭をぽんぽんと軽く叩く。そして持ってきていたクッキーを渡し、フランシスは尋ねた。
「アルは?」
「部屋にいますよ。さっき帰ってきたばかりなので」
「メルシー。ちょっとアルにも挨拶行ってくるわ」
ひらひらと手を振りながら歩きだすと、突然マシューは声を上げる。
「ふ、フランシスさん!!」
「ん?」
「あ、その………ま、まさか……」
そこまで言うマシューに対し、フランシスは人差し指をそっと唇にやる。その行動を見てマシューは気づいてしまった。
何故彼がこの家に来たのか、に

「まだ黙っといてくれよ。これからどうなるかはアイツ次第なんだからさ」
「やっぱり………」
「必要なんだよ……こういうのも、さ」
そう言うと、フランシスは廊下を真っ直ぐ進み始めた。





コンコン




「よぉ、アル」
「待ってたよ、フランシス」





…………………………


長すぎるので一旦切りました
分かりにくいですが、過去編です
まだ皆がカークランド家にいた頃の話です。具体的には6年前。

日本以外の大学が何歳から入れるかとかを知らないので、とりあえず日本の設定に合わせてます。
だからアル達は高校3年生ってこと。高3か………懐かしいな(苦笑


えび


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