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アルフレッド編の開始!!!
「ど、独立!?」
「しーっ!!声が大きいんだぞマシュー!!」
突然双子の片割れから言われた言葉をマシューは繰り返した。全く信じられなかったから。え、ちょ、独立?
「キミ……本気で考えてるの?」
「もちろん本気だぞ。じゃなきゃキミに伝えないぞ」
そう言う彼の瞳は真剣そのものだ。整った顔に備えられている大きな青い瞳は、すでに得ているだろう覚悟を感じる。
だが、何故独立など言い出したのだろう。アルフレッドとマシューがいるこの家は、大陸の西では大分と名が知られているカークランド家だ。西の貿易の全てを仕切っており、並の富豪では無い。
若くして当主となったアーサー・カークランドはアルフレッドとマシューの兄だ。優しい兄に裕福な家庭、それらのどこに家を出て独立する理由などあるのだろうか?
「じゃあ聞くぞ。マシュー、キミはこのままで良いのかい?」
「え?」
「何不自由無く俺達は育った。寒い思いも飢えも、俺達には無縁のものだ。」
彼の言う通り、2人は貧困とは無縁の環境で育った。カークランド家前当主である父親には妻が3人おり、第一夫人の息子がアーサー、第二夫人の息子達がアルフレッドとマシューだ。厳格な父親は跡取りであるアーサーばかりを構っており、正直、アルフレッドとマシューには父親との思い出は無い。諸々の事情により2人の面倒を見ていたのは実質アーサーであるため、2人にとってはアーサーは兄であり父親だ。
そんな環境が嫌になったのだろうか?だがそれなら最愛の兄に伝えているはずだ。この様子では彼は独立することをアーサーには伝えていないようにみえる。
「オレは……世界を見たいんだ」
アルフレッドは言った。
確かに、このままの生活は悪くは無い。兄弟達と仲良く暮らし、兄の望む大学へ進学し経済学や政治学を学び、ゆくゆくは当主である兄の補佐として仕事をするだろう。
レールはほぼ決まっており、ただその上を辿れば順風満帆の人生が待っている。
しかし、本当にそれで良いのだろうか?
自分の意思も無く、やりたいこともできず、小さな箱庭の中で過ごして良いのだろうか?
アルフレッドは知っていた。世界は広いことを。それらを見ることなく、何も知らず、ただ過ごすだけで良いのだろうか?
確かにアーサーの元にいても自由はある。彼がしたいと言ったことにアーサーは協力は惜しまないだろう。だが、それでは駄目なのだ。
それでは、本当の意味で世界を知ることは出来ないのだ
「もうオレは決めてる。オレはアーサーから独立する」
「アルの考えてることはわかる、けど………兄さんが許してくれるか…」
「例え喧嘩になったって構わない。それでもオレは貫かなくちゃならないんだ」
握る拳は固い。が、ほんの少し震えていた。彼自身も不安なのだ。暖かな真綿から抜け、厳しい現実を生き抜かなければならないから。だが、そうしなければならないのだろう。少なくとも、彼は。
「……わかったよ。」
もしかしたらこれが、様々なことを変える機会となるのだろう。アルフレッドにとっても、アーサーにとっても。そしてこれは必然なのだ。
「ボクが協力しても良いけど、それじゃ駄目だろうから…」
「あぁ。キミは中立でいてくれ。」
「OK、兄弟」
この流れは、止めてはいけない
「それで、どこに行くかとかあてはあるの?」
「ん?そんなの考えてないんだぞ!!」
「…………え?」
………………………………
アル編です
過去話って書くの楽しい!!!
アニヘタのサントラで独立話の時のBGMを視聴しました
あぁぁぁっ、メリカぁぁぁっ!!!!!
そんなわけで独立に熱いんです。だから書いた(笑)
ちなみにここに出てくる2人は、アルフレッド・カークランドとマシュー・カークランドです
2人ともまだ高校生で、アルにいたっては眼鏡はかけていません
説明しないと伝わらない……ちゃんと書けよ自分orz
えび
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