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あの子の処刑の日の話



 




たった1つの大切な言葉



それを伝えることができたら


どれほど良かったことか












立ち並ぶ人々
決して良い視線では無いそれらを全身に受けながら

私はゆっくりと歩む


後悔などしていない

だって、主は仰ったのだもの
私は主の意思を受け
そして従った


私にしかできないことだったから



だから
後悔などしていない



ただ1つを除いて








「本当に良いのか?」
敵であるはずの彼が言う

「俺が言うのもなんだが……お前を助けることはできるんだぞ」

首を横に振る
そんな私の行動に呆れたのか、予想していたのか
彼は深く溜め息をつく

「そりゃ……俺も馬鹿にはしたけどな……」

だが、お前の願いは本物だった

違います
私の願いではありません

私は主に従っただけ

初めて主の言葉を受けた時、私は感じた


これは私にしか出来ない事なのだと

主が私の力を必要としているのだと




だから私は

立ってられた
歩いてゆけた
前を向くことができた




あの人と出会えた


  「ふ~ん、お前が『神に遣わされた聖女』ねぇ。まっ、よろしく?」





私は主に従い戦った
主のために戦った
国のために戦った



大の男が怯えるであろう戦場でも
すくむこと無く立ち向かった




傷つき倒れても

立ち上がった



その度に差し出された暖かい手



  「立てるか!!」


勇猛果敢なディープブルーの瞳
深い深い海の色




決して折れない意思を持つその瞳に


目が離せなかった





何度もあの人と共に戦った
その度に魅せられる姿
どんな逆境でも遥か彼方を見据えながら

あの人は立ち上がった





私は主に従い戦った
私は国のために戦った





いいえ




私はあの人のために戦った




「ったく………本当、お前ら似た者同士だよな」

そうですか?


「あぁ………そっくりだ。お似合いなほどに。」

ふふ…
ありがとうございます

あぁ、それと

「ん?」


差し入れて下さったスコーン、あまり美味しくありませんでしたよ

「うっ………ったく…そうはっきり言うところも……」












身体が縛り付けられる
瞳を開ければ広がる世界


そこにはたくさんの方がいて
皆、それぞれの意思と考えをを持つ



私はこの人々を守れた

例え偽りの聖女と叫ばれようとも



あの人と共に生きる人々を救えた



あの人のために




戦い、生きることができた



「何か残す言葉は無いか?」


ありません


そう答えると静かに、火が点される




後悔なんてしていません



だって私は





「やめろ!!やめるんだ!!!」



あぁ…
来てくださったのですね

あれほど、教えないで下さいと頼んだのに…


「処刑をやめろ!!」

無理ですよ…

私はもはや聖女ではなくなった
聖なる者では無い私は

この国に必要ない




「ありがとうございます」


後悔なんかしていません

だって

私はこの国のために


いえ






貴方のために戦えたから






最後に

貴方に会えて


とても嬉しかった




「     」




「ジャンヌっ!!!!!」






西暦1431年5月30日


聖女と謳われ、国を救った1人の少女は


若干19年のその生涯を閉じた







______________________________




某動画を見て、号泣して、思いつくまま打ち出しました
兄ちゃぁぁぁんっ!!!!(泣)



えび


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