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フランシス過去編


コレの続き

大学編突入!!

 




高校卒業

そして大学入学に社会人


環境は変わり、忙しい日々が続く




「フランシス!!」
偶々取れた休日。ジャンヌはすぐにフランシスに連絡をした。彼には大学があることはわかっていたのだが、卒業して半年、なかなかゆっくりと会う暇など無かったのだ。フランシスもそれは感じており、大学の講義はサボった。1日くらいサボったって良いだろう。それよりもジャンヌに会いたかったのだし。
「久しぶり!!前に会ってからどれくらい経つのかしら?」
「7月にちょこっと顔見せ合っただけだからな………うわ、4ヶ月ぶりか」
「忙しいからね……主に私が、だけど」
高校卒業後、ジャンヌは念願の世界警察GPIへと所属した。まだ末端の末端だが、やらなければならないことは多い。直属の上司と共に世界各地に赴いている。
一方フランシスは、難なく大学へと入学した。実家のワイン業運営へ足を踏み入れるために経済を学ぶだろうと周りは予想していたが、本人が入学したのは被服も扱う福祉学だった。兄ゼロス以外、驚かなかった者はいない。
「アイツ女好きだろ?福祉なら女率高いからな」
笑顔でそう言った兄をとりあえずぼこぼこにしておいたのはもう半年も前だ。



並んで街を歩く。どこに行くと決めていたわけではなかった。彼女にとっては久しぶりの休暇、のんびり過ごして欲しいと思った故だ。彼女が望むなら映画館にでも行こうと思い、さりげに準備はしている。
少し痩せたな、と思う。ちらりと横目で見ると、細い肩が更に細く感じられた。彼女自身が選んだ道だから止めるつもりなどない。だが体は自愛して欲しいと思う。
「ジャンヌ、どこ行きたい?」
「そうね……じゃあのんびり買い物でも「んぁ?フランシスじゃねぇか」
高い声を遮り、聞こえるのは馴染みのある声。
「ほんまや。自分、用事ある言うてなかった?」
昨日も見たばかりの顔が2つ、その場に現れた。ってか、お兄さんお前らに今日の一般教養の代弁頼んだよね?今明らか授業中なんだけど?
「教授が学会なんだとよ。晴れて自由の身だぜ!!」
ケセセセと笑う彼と、意味ちゃうでと突っ込む彼を見て内心溜め息をつく。せっかくのデート、せっかくの2人きりだったと言うのに。ふとフランシスは思う。そう言えば……
「で?横の美人さんの紹介ないん?」
「そうだぜ!!てめぇ彼女いたのかよ!!ずりぃ!!!」
「ギルは1人もんやもんな~」
「てめぇだって彼女いねぇだろ!!」
「俺はロヴィおるからえぇんや~」
と、騒ぎまくるから言いたく無かったのだ。隠していたわけではないが言う必要は無かったし。
紹介しようとした瞬間、ジャンヌは自分から名乗り出た。
「初めまして、ジャンヌと言います」
「アントーニョや。よろしゅう。」
「俺はギルベルトだ。ケセセ、よろしくな」
自己紹介だけかと思いきや、2人はジャンヌと話し込もうとしていた。そのくらい、テンションの高い2人を見ればわかる。だからね?お兄さんだってコイツと会うの久しぶり過ぎるんだけど?
「はい、そこまで」
ジャンヌの腕を引っ張り、自分の方へと寄せる。その身長差からすっぽりと腕の中に彼女は収まる。
「お前らにはコレやるから、さっさとどっか行ってくんない?」
映画のチケットを2枚、ジャンヌとの用に用意していたそれを投げ渡す。今大人気の映画の前売り券を。ひらりと舞うそれらを受け取った2人は、見るなりガッツポーズをする。
「ダンケ!!行くぜアントーニョ!!」
「グラシア~ス!!もちろんやで!!」
はぁ、と溜め息。
単純な2人で良かったと思う。本当に思う。あの2人のことだ、無理矢理にでもどこかへやらなければずっとついてきただろう。尾行だなんて生易しいものではなく、4人でいいじゃねぇかと言わんばかりに。
「……ス……」
大体、そうなるのをわかっていたから言わなかったのだ。ジャンヌがいることを。一人身のアイツらが騒ぎ立てるのは目に見えていたから。ただでさえ遠距離だというのに、邪魔を増やしてたまるものか。
「……ス!………フランシス!!」
「え?あ、ごめん」
ぱっと腕を離す。野郎2人から守るためにと抱き寄せたままだった。腕の中にしっかりと収め、彼女は自分のものだと主張するために。
そして、フランシスは今になって顔を赤らめる。
自分の行動をようやく自覚したために。
「わ、悪い……つい…」
ジャンヌへの気持ちを自覚するまでは、何人もの女性と付き合っていた。愛の言葉を囁くのも抱き寄せるのも慣れていた。しかし、いざ、ジャンヌが相手となると……
「気にしないで。ちょっと苦しかったけど……………嬉しかったし……」
頬を染めながら小さな声でそう呟く彼女を、気がついたら抱き締めていた。
可愛い、可愛い過ぎる
何度俺の心を捉えたら彼女は気が済むのだろうか?
「ふ、フランシス?」
「会えなくて……寂しかった。お前の姿が見えないだけで……俺は俺じゃいられなくなる…」
「フランシス……」
「ジャンヌ。」

心は定まった。いや、とうに前から決まっていた



「俺と「おいフランシス!!これ使えねぇじゃねぇk「あかんってギル!!今えぇとこなんやから邪魔したら!!!」

先ほど離れていったはずのけたたましい声が2つ。


「ちょ、お前らなぁぁぁぁっ!!!!」
「残念やったなぁ、フランシス~。ギルが空気読むわけないやん」
「だったら止めてよ!!おま、わかってて止めなかっただろ!!」
「人生に障害はつきものやで~」
「映画館行ったら使えねぇって言われたじゃねぇか!!替え寄越せ!!」
「あぁもう!!お前らとっとと帰って!!!」
「まぁいいじゃない。4人で映画に行きましょう」
「おっ、いいこと言うじゃねぇか!!」
「やったらロヴィーも呼んでえぇ?多分今やったら家におるわ」



旅は道連れ、世は情けと言うが……

「お兄さん、お前ら嫌い!!」


なんだかんだ言いながらも、フランシスはそんな彼らと今後もずっと付き合っていくのだろう



ジャンヌは目の前の光景を見てそう思った







………………………………



お疲れ様、お兄さん
ごめんね、お兄さん!!



後半書くのがすごく楽しかったです。やっぱり悪友って良いね!!

そんなわけで、悪友達は大学の同期です。皆学部は違いますが、気が合ったらしい。
ちなみにギルは法学部、アントーニョは農学部です。


さて、そろそろ急展開入りますよ……



えび
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