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フランシス過去編
コレの続きです。
大分と長く続いてますね、このシリーズ
いやいやいやいや
それは無いって
いや、だから無いってば、あり得ないんだってば
「??どうしたの、フランシス?」
俺がコイツのこと好きとかあり得ないから!!!!
朝から様子がおかしかった。否、正確には1ヶ月ほど前から。
クラスの全員が進路調査書を提出し、担任との面談も終えた。授業の単位を取り終えている者は登校を免除されており、教室に来ている者も大分まばらになっている。
ジャンヌは生来の性格が真面目なのもあり、自由登校になってからも登校し続けた。確かに授業は無いが、学校でしか学べないものがある。残り少ない学生生活を学校で、と思うのは当然なのだ。
フランシスもとうに単位は取り終わっている。ならば登校せず遊んでいそうなのだが………ジャンヌの予想は外れ、フランシスも毎日登校していた。
「珍しい………」
というか、おかしい。
普段の授業ですらよくサボり、その度にクラス委員のジャンヌが連れ戻しに行く。そんな不真面目な男が来ているだなんて……
「………さっきから人のじっと顔見るの、やめてくんない?」
「だってあり得ないもの」
「うん………あり得ないんだよなぁ………」
はぁぁぁぁぁぁ………
フランシスは深い深いため息を吐く。
ますますおかしい。
まさか悩みでもあるのだろうか?とジャンヌは考える。うん、そうに決まってる。そうじゃなきゃ、この馬鹿でお調子者でテンション高くて多少ウザい男がため息なんてつくはずがない。
今まで悩んだことも無いから、いざ悩んでしまった今、苦しんでいるのだろう。
ねぇ、フランシス
そう声をかけようとした瞬間だった。
「ちょっと出てくる」
椅子をガタッと引き、ジャンヌが言葉を発する前にフランシスは立ち上がった。そして振り返りもせず、教室から出て行ってしまった。
「はぁぁぁぁ………」
ため息をつくなど何度目だろう。こんな姿を腐れ縁のアーサーに見られでもしたら、絶対に馬鹿にして大笑いしてくる。そう決まっている。
「アイツの前だったら全然平気なんだけどなぁ……」
ずっとずっと傍にいた。良い面も悪い面もお互い全て知り尽くしている。今更体面を気にするような相手ではない。
そう、思えるのは…
「アイツだけなんだよなぁ………」
はぁ
またため息をつく。見晴らしの良い屋上の空にため息は吸い込まれてゆく。ため息をつくと幸せが逃げるわよ、とかアイツなら言うんだろな…と思いを馳せて。
「ため息をつくと幸せが逃げるわよ」
ほら、予想通り言っ……
「………え?」
「不運極まりないって顔してるわね」
勢いよく振り向いた先には、今まさに悩んでいる相手がそこにいた。
「じゃ、ジャンヌ?」
「私じゃなかったら誰だって言うのよ」
彼女の言う通りだ。目の前にいるのはジャンヌ以外あり得ない。この顔を他の誰かと見間違えるはずが無い。
じっと顔を見られているしせんに気付き、ばつが悪くなりフランシスは顔を逸らす。
「お前……何でここに来たんだよ」
教室から出る時、行き先など伝えていなかった。にも関わらず彼女はここ、屋上へとやってきた。来て、自分を見つけてくれたことは嬉しい。すごく嬉しい。しかし、正直今は会いたく無い。
「貴方に聞きたいことがあるからよ」
「聞きたいことぉ?」
「えぇ」
フェンスにもたれていたフランシスの横にジャンヌは立つ。そして、じっとフランシスの顔を見つめる。
「貴方、悩んでるでしょ」
「べ、別に悩んでなんか……」
「嘘よ。だって貴方、嘘つく時絶対私の顔見ないもの」
全て知り尽くされている。だから余計に厄介なのだ、この生まれてしまった感情は。
「私で良ければ相談に乗るわよ?」
悩んでいる相手に素直に言えるはずがない。だが、お節介焼きの彼女は1度決めたら覆さない。
「……友達の話なんだけどさ」
「アーサー?」
「あ~、違うけど……まぁ友達の話。」
「ソイツ、お前のこと好きらしいんだけど、どうする?」
単刀直入過ぎたか?ちらりと横目で見ると目を点にして驚いている。しかし、すぐに返事は返ってきた。
「付き合うかって?無理ね。」
「何で?」
「だって私、好きな人いるもの」
さらりと、あっさりと。逆にあっさり言い過ぎていたため流しそうになったが……………え?
「好きな、ヤツ………いるのか?」
「えぇ」
しかも即答。
長年ずっと一緒にいたが、彼女のことは知ってるつもりでいたが………好きな者がいるなど知らなかった。そんな素振りは一切見せていなかったからだ。
誰だ?部の先輩?同級生?まさか後半?教員とかはさすがに無ぇよな?他校ってのも考えられるし……
必死でフランシスは考える。彼女が好きになりそうな者を思い浮かべ、その度に消していく。
まさかそういう展開になるとは考えてもいなかった。だが、おかしくは無い。フランシスが様々な女性と付き合っていたように、ジャンヌだって思春期、好きな者がいて当然なのだ。何故その可能性を考えなかった?
悶々とぐるぐると考え続け、無口になるフランシスを見て、ジャンヌは口を開く。
「私、誰にも言って無いもの。知らなくて当然よ。」
「………誰だ、それ?」
「ん?」
「好きなヤツ」
思っていた以上に出た声は低い。自分でもわかる。フランシスはその誰かに対して嫉妬している。
「ゼロスさんなら知ってるかもね」
「誰だよ!!」
叫ぶと思われていなかったのだろう。ジャンヌは突然の大声にびくっと体を震わす。むしろ自分でも声を上げるつもりなどなかった。だが、感情が抑えきれなかった。一体誰なんだ?コイツの心にいるヤツは……
「私の好きな人は……………顔と頭は良いけど馬鹿でお調子者でだらしなくて八方美人で女たらしで付き合う人はとっかえひっかえしてて……」
良い所が見当たらない。名前聞いたらシめに行くか?
「でも、いざというときには頼りになって、いつも一緒にいてくれる……」
いつも
一緒に?
「貴方よ、フランシス」
風が吹き抜ける
心地好い風が
2人の間を通り抜けた
…………………………
フランシス過去編
書いててすごく楽しいよ!!!!フランシスのもだもだする様とかさぁ!!!!
あ~楽しい。指がどんどん動きました(笑)
ジャンヌの好きな人を必死で知ろうとするお兄さんが……(笑)
まさかの自分です。どーするよ。
字数の関係で一旦切りますが、早く続きが書きたくて仕方がない!!!!
それにしても、いつまで続くのかな、この過去編(笑)
えび
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