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フランシス過去編シリーズ再動!!
昔、
彼はいた
その隣に彼女はいた
2人はいわゆる幼なじみであった
互いの家が近所なのもあり、小さな頃からよく遊んでいた
成長するにつれ、互いを想うようになっていった
彼はそれがわからなかった
彼は女性を愛した
美しいものを愛した
何かを愛することは素晴らしいと自分でもわかっていたし
それを説いたこともあった
だが、
彼女だけは愛さなかった
「フランシス!!」
名を呼ばれた気がして瞳を開ける。開かれた青い瞳に映るのは、雲1つない蒼く澄んだ空と、よくよく見知った顔。
「…なんだ、お前か……」
盛大に叫ばれていた、てっきりゴロツキからの呼び出しかと思ってしまった。それを口にすることなく、ふわぁぁぁと大きなあくびをする。広々とした屋上は風通りが良く、昼寝をするには最適だ。今日の2限目みたいにつまらない授業がある度にフランシスはここで時間を潰す。
「またこんな所でサボって………ちゃんと授業に出たらどうなの?」
「テストはちゃんと点取ってるからいいのさ」
フランシスは授業の大半をサボっている。にも関わらず彼がこの学校にいれるのは、毎回のテストでトップクラスの点数を取るのと、もう1つ。彼の背景、家柄だ。
フランシス・ボヌフォア
かつて運輸業で大陸の西の覇権を手にしていた一族。今は運輸業から手を引き、そこに君臨するはカークランド家だが、ボヌフォア家はワイン業界でトップに立っている。まだ大陸の西で力を持っているのに変わりはない。
そのボヌフォア家の次男坊であるフランシスを退学させようなどと学校側は考えることは出来ない。そのため、多少のことは目をつぶらざるをえないのだ。
「で?学級委員のお前さんまでサボり?」
今は授業中のはずだ。だからフランシスはこの屋上にいるのだが。あともう少しここにいて、4限目には教室に戻るつもりだった。腹が減ってきたから。
「あなたを連れ戻して来いって頼まれたのよ!」
学級委員、それよりも幼なじみだということを理由に教師はよく彼女に頼みこむ。彼女自身もフランシスのサボり癖には毎度毎度溜め息をついているのだが、その程度で癖が直れば苦労はしない。
はぁ……今までに何度目かわからない溜め息をつく。
「なんであなたみたいなだらしない人を……皆は好くんでしょうね」
「そりゃ決まってるでしょ?」
「俺が愛の伝道師だからさ」
「馬鹿なこと言ってないで、教室に戻るわよ!!」
「はいはい………ったく、相変わらず可愛く無いヤツだねぇ、ジャンヌは」
「可愛くなくて結構です!」
屋上に風が吹き抜ける
………………………
久しぶりに書きましたフランシス編!!過去編です(^o^)/
ラストまでいかずとも予想はついたでしょうが、幼なじみとはジャンヌです
ごくごく普通の14歳同士を描いてみました。というか学ヘタっぽいですね(笑)
さて、ボヌフォア家の話でも書きますか~
えび
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