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西欧警察のメンバーで飲みに行きました



西欧警察捜査一課

そこは西欧警察の中でもエリート中のエリートが所属される部署である。数々の功績を残した者のみが抜粋され、難関な試験を受ける。現在捜査一課に配属されているのはたったの5人という完全少数精鋭。
エリートであるということはすなわち仕事が回って来るということ。難問ばかりが捜査一課へ回され、それを解決するが故に更に難問が追加される。おかげで捜査一課の面々は定時に帰れた試しが無い。


度重なる激務を考慮するため、課長職に就いているバッシュ・ツィングリ警視は課の面々に飲みに行かないかと提案した。日頃の苦労を労うためだ。少しならば経費として落とせるのもあってか、全員がそれに承諾し、参加することとなった。

「雰囲気の良い店ですね、ローデリヒさん」
「えぇ……赴きがあり、とても素晴らしい」
飲みに、と言われていたので特にギルベルトは居酒屋辺りを予想していたのだが、バッシュに連れられたのは静かで情緒のある古風な料理店だった。レトロな雰囲気がとても懐かしさを感じる。出てくる料理もフルコースであり、どれも大変美味しい。
「こんな素晴らしいお店をご存知とは、お兄様は素敵です」
「昔来たことがあるのである」
連れられてな、と追加する。誰にかは言わないが。
店の奥から定員が新たにデザートを持ってきた。ふわふわの生地のロールケーキが切り分けられている。巻かれているクリームは白い生クリーム。甘さ控えめのクリームと一緒にふんだんにフルーツも入っており、見た目も鮮やかである。かけられているソースはブルーベリーにラズベリー。甘酸っぱさがまた絶妙。これは女性陣に人気があるだろう。作ってくれたパティシエに感謝したい。

宴もたけなわ、ゆったりとした空気が流れる。たまにはこんな風にゆっくりするのも悪く無い。食後に出された紅茶を飲みながらローデリヒは思う。香り豊かなダージリンだ。
「さて……ローデリヒ」
突然、バッシュが彼の名を読んだ。ローデリヒは顔を上げて前に座るバッシュを見る。不敵な笑みを浮かべているのが気になる。
「素晴らしいフルコースの礼でもしてもらおうか」
「……なるほど、だからこの店を選んだわけですか」
軽くため息をつく。意味がわからないエリザベータとリヒテンは目を丸くする。
「たまには聴きたくなるのである」
「仕方ありませんね」
立ち上がり、ローデリヒは店主の元へと向かう。顔馴染みなのか、店主はローデリヒが伝えたいことを笑顔で聞いていた。そして、店の奥に置かれているとあるものの元へと向かい、それにかけられた黒い布を取る。現れたのは1台の立派なグランドピアノ。
「ローデリヒさん、弾いてくださるんですか!!」
ローデリヒのピアノの腕前を知っているエリザベータは大層喜ぶ。彼のピアノの腕はそこらのピアニストよりも断然上だ。警察に所属してからはあまり時間が取れなかったが、コンサートなどにも呼ばれたこともあるほど。

ローデリヒは椅子に座り、調律を確かめる。たまに少しばかり時間が取れた時はこの店を訪れ弾いていた。この店の店主は彼の親戚の知り合いであり、幼い頃から何度も来ていたのだ。店主と顔馴染みなのはそのためである。店主曰く、もうそのピアノを弾くのは彼だけらしい。となると、もう随分と弾かれていないことになる。それなのに調律は正しくされている。店主がどれほどこのピアノを愛しているかよくわかる。
「リクエストはありますか?」
「何でも構わぬ」
なら……とローデリヒは指を動かす。店にゆっくりと流れ出すピアノの音色。彼ら以外の客らもその素晴らしい音色に耳を傾ける。優しく、それでいて力強い音は皆の心を癒してゆく。
「素晴らしいですローデリヒさん!!」
曲が終わるとエリザベータは賛辞と共に拍手を贈った。店中からも数多の拍手が送られる。もう一曲弾いて欲しいとの声が上がるほど。
「ですが……」
「弾いてやりゃいいじゃねぇか。せっかくなんだしよぉ」
「そうである。もう一曲弾け、これは上司命令である」
職権乱用ですよ…と思いながらも再び鍵盤に指を乗せる。すると、ローデリヒは顔を上げて行った。
「ギルベルト、貴方も参加なさい」
「………はぁ?」
「ローデリヒさん!何仰るんですか?乱暴で粗雑なコイツが楽器なんか弾けるはずありませんよ!」
エリザベータの言葉にバッシュも賛同する。どこをどう見ても楽器を扱うような輩には見えない。それに本人だって驚いているではないか。
「ほら、アンコールが待っています。さっさとなさい、お馬鹿さん」
「………ったく……」
ギルベルトは立ち上がり、店主の元へと歩み寄る。そして店主は笑顔でとあるケースをギルベルトに手渡す。
「またキミの音色が聞けるとはね」
「練習なんざしてねぇんだ。比べんなよ…」
誰と、とは言わずとも彼らには伝わっているらしい。受け取った黒く細長い豪質感あるケースを開き、中から銀色のものを取り出す。
「フルート?」
銀の細長い管。鈍く輝くそれはどこからどう見てもフルートだ。
「アンタ……フルートなんか吹けたの?」
「おや、お嬢さん。知らなかったのかね?ギルのフルートはあの方直伝の腕前じゃよ」
「う、うるせぇ!!おらっ、ローデリヒ!さっさと始めんぞ!!」
「急かさなくとも」
静かにゆっくりと流れるピアノ。前奏の一部分だけで何の曲か伝わったらしい。ギルベルトはフルートに口をつけ、途中から参奏する。
「……すごい………」
ローデリヒのピアノの腕はかなりのもの。だが、それに負けず劣らずデュエットするとは、ギルベルトのフルートの腕もまたかなりのものだとわかる。ぴったりと調和した音色が店中に響き渡り、客の、店員の耳へと入ってゆく。
すると、どこからともなくバイオリンの音色が聴こえてきた。しかし見える店内に誰もバイオリンを手にしている者はいない。だが、どこからか聞こえるそのバイオリンの音色もまた、彼らのピアノやフルートと同じくレベルが高い。完全にそれら3つの音色は調和し、素晴らしい旋律が奏でられる。





ゆったりとした空間


奏でられる三重奏




場にいる誰しもがその音色に耳を傾け、平和な一時を過ごした




………………………………


とある曲を聞いていたら、その曲をピアノ演奏するリアさんとフルートで吹くプが頭の中に現れました(笑)
ちなみにスイスもいてバイオリン弾いてたんですよ~
でもどうしてもスイスにバイオリンが似合わないので、別の方にしました
さてさて、弾いてるのは誰なんでしょ~vv


えび



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